Chap4:ダニ

イエダニ チリダニ
ツメダニ
コナダニ
● イエダニ   

イエダニ類
イエダニ
イエダニ類
イエダニ
分類 ダニ目 中気門亜目 オオサシダニ科
和名 イエダニ
学名 Ornithonyssus bacoti(Hirst)

形態

体長は0.5〜1.0mmで、未吸血時には灰白色をしており、吸血すると赤色になるが、時期がたつと黒くなる。背板は1枚で、前方がふくらみ後方が細くなった菱形。やや太い毛が背板にも背板外にも密生する。

生態

主としてRattus属のネズミに寄生するが、他のげっ歯類やそれ以外の動物にも寄生する。
本種はネズミの巣に発生し吸血時にネズミの体に付くが、時に体についたまま運ばれて落下し、落下場所周辺の動物、例えば犬やペットの鳥類や人などから吸血したり、密度が高くなった場合や寄生が死んだ場合、巣を離れて人を吸血する場合がある。
居住用住宅内での本種による被害は比較的少ないが、商業ビル内では多い。原因は現在も地下食品街や商業ビルにネズミが多く生息しているからである。
イエダニは通常ネズミに寄生し、ネズミの血を吸って生存しているが、ネズミが巣を捨てたり、あるいは死んだりして血を吸う相手をなくすと人を吸血する。
吸血性のダニであることから、皮膚の露出部分であればどのような箇所でも刺される。刺されると直ぐに痒くなる。

生活史

卵→幼虫(吸血せず)→第一若虫(吸血)→第ニ若虫(吸血せず)→成虫(吸血)と成長する。 卵から成虫になるまでに12〜15日間である。卵は生涯で約100個。受精卵から発育したものは雌雄を生じるが、単為生殖によるものは雄ばかりを生ずる。成虫へと脱皮したダニは1〜2日内に交尾を終える。
雌の寿命は60日間生存したという記録がある。