Chap2:ゴキブリ

ワモンゴキブリ チャバネゴキブリ
クロゴキブリ
● ワモンゴキブリ

ワモンゴキブリ
成虫 左:雌 右:雄
左:雌 右:雄
幼虫
ワモンゴキブリの卵鞘
ワモンゴキブリの卵鞘
分類 ゴキブリ目 ゴキブリ科
和名 ワモンゴキブリ
学名 Periplaneta americana (Linnaeus)

形態

大型のゴキブリで、成虫の体長は30〜40mm。最大の特徴は、前胸背板の斑紋で、背板の周縁にそって淡黄色の輪のような紋がある。体全体はやや赤みがかった褐色である。幼虫は最初の5齢までは体全体淡褐色で顕著な斑紋はない。6齢幼虫においては、前胸背板中央の両側に淡色のスポットが現われる。卵鞘の長さ約8mm。
分布

ワモンゴキブリは、アフリカを原産地とする熱帯種である。 日本では本種は南部に多い。沖縄ではコワモンゴキブリと並んで最も重要な種類である。本種は主として家住性であるが、熱帯地方では屋外でもかなり行動している。アメリカでは特に公共下水道内、下水処理場での繁殖に困っているようである。日本では、特に冬季の暖房が完備されている都市部のビル地下街、病院、飲食店等で見られる。
生活史

ワモンゴキブリは卵鞘を板や木材等の隠れ場所の面やくぼみに産みつける。卵鞘は十分な水分をもっていて、耐乾性が強い。一卵鞘中には16個の卵があり、12〜16頭の幼虫が孵化する。交尾1週間後に、雌成虫は卵鞘を作りはじめる。生殖の最盛期には、1週に2卵鞘もつくるといわれる。卵期間は季節により異なり、夏季で30日内外、冬季で80日あまり。幼虫の経過齢数や発育期間については大きい変動がある。経過齢数は9〜14の幅がある。幼虫期間は134〜1031日、成虫の寿命は69〜1693日と大きなばらつきがあると報告されている。
屋内に生息している場所としては、レストラン、パン屋、肉工場、食料品店に多い。その他洞窟、抗内、便所、下水処理場、ゴミ埋立地に多い。